[メイン2] フジキド : (これまでのあらすじ)国際探偵フジキド・ケンジは頻発する謎のジャーム化事件を追い、国際探偵の推理力を持って恐るべき真実に辿り着いた。この事件の裏には恐るべき犯罪組織ギルドが絡んでいたのである。 1

[メイン2] フジキド : UGNの捜査網に引っかからないことから、フジキドはレネゲイドの反応を消す、もしくは探知する手段を持っていると断定。UGNへの報告をせず、1人で捜査を開始した。 2

[メイン2] フジキド : 己にレネゲイドの反応がない利点を生かし、アジトへと潜入。見事ジャームの殺害に成功し、大晦日の平穏を守ることに成功したのであった。 3

[メイン2] フジキド :

[メイン2] フジキド : その帰り道であった。不穏なアトモスフィアを感じ取ったフジキドは、1人のFHエージェントを見かけ、追跡を仕掛ける。

[メイン2] フジキド : 「オヌシ、ここで何をしている」持ち前の野伏力により背後を取り、ジゴクめいた声で問う。

[メイン2] 阿良河キウィ : 「うおっ!?」
とあるUGN支部にイタズラをする任務の帰り、愛しの幹部様に会えると上機嫌で歩いていた少女はその声に驚いて振り返る

[メイン2] 阿良河キウィ : 「別に今はなんもしてねーし、それよりキウィちゃんの後ろを取るとか舐めてんのかテメー」
最初こそ驚いたものの、あぁん?とガンを飛ばす

[メイン2] 阿良河キウィ : レネゲイドの力を感じない
一般人だろうと目算をつけたのだ

[メイン2] フジキド : トレンチコートを纏った男は微動だにしない。ハンチング帽の下からは、赤く光る瞳が見える。「オヌシ、UGNではないな?」「ここで何をしていた」

[メイン2] 阿良河キウィ : その目に少したじろぎつつ

[メイン2] 阿良河キウィ : 「んでオッサンがUGNとかのこと知ってるんだよー、”こっち側”なのかぁー?」
「んじゃまー教えてあげる。あたしは《エノルミータ》に所属するエージェント様よ」

[メイン2] 阿良河キウィ : UGNの一般職員か何かだろうと早合点
FHセルの名前まで出して脅そうとする

[メイン2] 阿良河キウィ : 「そんで何をしてたって言われたら、そばのUGN支部の壁に消えないペンでレネゲイドのこと書いてきたトコ」

[メイン2] 阿良河キウィ : しっしっし、と笑いつつ

[メイン2] 阿良河キウィ : 「これでレネゲイドのことを暴露できるってスンポーよ」

[メイン2] フジキド : 「フム、ならばこちらも」両手を前に合わせ、深々と頭を下げる。「ドーモ、フジキド・ケンジです。今からオヌシをひっ捕らえる」

[メイン2] 阿良河キウィ : 「ひっ捕らえるだァ…?」

[メイン2] 阿良河キウィ : 「やれるもんならやってみなよ、一般職員にできるならねー!」

[メイン2] フジキド : 「無駄口を叩くのはそこまでにしておけ、私は女とて容赦はせぬ。そして」その場で右手を前に出し、柔術の構えを取る。

[メイン2] フジキド : 「私は職員ではない、国際探偵だ。イヤーッ!」

[メイン2] フジキド : 16dx+21 〈白兵〉 (16DX10+21) > 10[1,2,3,4,4,4,5,6,6,6,7,7,9,9,10,10]+6[4,6]+21 > 37

[メイン2] フジキド : 素早くワン・インチ距離へと踏み込むと、腰に構えた左手でショートフックを繰り出す。

[メイン2] 阿良河キウィ : 「なッ…」

[メイン2] 阿良河キウィ : 想像を遥かに超えるその動きに、慌てて武装を展開しようとするも…

[メイン2] 阿良河キウィ : (1+0)dx+0>=37 〈回避〉 (1DX10>=37) > 9[9] > 9 > 失敗

[メイン2] フジキド : 4d-5 (4D10-5) > 27[6,10,9,2]-5 > 22

[メイン2] フジキド : 左手のショートフックと同時に、右手で腕を掴み捻り上げながら背中から投げる!一本背負い!技あり!

[メイン2] フジキド : 「知らぬものを侮るなかれ、油断した者を倒すことなど、ベイビー・サブミッション…赤子の手を捻るよりも容易いものだ」橙の火が灯った、殺意に溢れた瞳で見下ろす。

[メイン2] 阿良河キウィ : 「ぐ、へぇ……っ!!」
地面に取り押さえられながら、その衝撃に肺の空気を一気に吐き出して

[メイン2] 阿良河キウィ : 「う、ぐぐぐ……なんだよこのオッサン…!」

[メイン2] 阿良河キウィ : 確かに大いに油断はしていたが、レネゲイドの力を持たない者に遅れを取るわけがないと
困惑と驚愕が混在した顔でどうにかフジキドを見上げ

[メイン2] フジキド : 「裏の世界に住むものならば、オーヴァードとそうでない者の力の差など当然把握している。その上で挑む者は、勝つ手段を持つか、狂人かどちらかだ」

[メイン2] フジキド : 掴んだ腕を捻り上げる。「立つがいい、抵抗を止めるのならばこれ以上の危害は加えぬと約束しよう」

[メイン2] 阿良河キウィ : 「いててててててて」
「わかった、わかったって…!」

[メイン2] 阿良河キウィ : 慌てて立ち上がる
コイツほんとにヤバイ奴だとようやく気付いたのだ

[メイン2] 阿良河キウィ : 「オッサンが強いのはよぉーくわかったよ」
「んじゃあオッサンは何者なんだよ…」
国際探偵とは言っていたが、どういった存在なのか検討もつかず

[メイン2] フジキド : 「オヌシのようなオーヴァードとは別の超人だ…ニンジャだ」ハンチング帽を整え、トレンチコートを広げながら回答する。

[メイン2] 阿良河キウィ : 「ニ、ニンジャぁ~~~?」

[メイン2] フジキド : 「さて、ついて来い。私から逃げようとしても無駄だ」短く言い捨て、路地裏を後にする。

[メイン2] 阿良河キウィ : 「うぅ~~~~……」

[メイン2] 阿良河キウィ : 渋々連行されていく
流石に今は逃げられないので諦めつつ…しかし、逃走の決意を燃やしながら

[メイン2] フジキド :

[メイン2] フジキド :

[メイン2] フジキド : 落書きの書かれた場所へと向かう。道中特に会話はなく、雪を踏みつける音だけが響く。

[メイン2] フジキド : そして、件の場所へと辿り着く。「さて…オヌシがこれを消し終わるまで、私はここを動かぬ」

[メイン2] 阿良河キウィ : 「うーい、そんじゃーちゃちゃっと掃除しちゃいますかー」

[メイン2] 阿良河キウィ : 『悪徳組織UGNはレネゲイドを解放しろ!』
と油性ペンで書かれた壁を見上げて

[メイン2] 阿良河キウィ : ふう、と白い息を吐いた後
UGNの支部から水や雑巾を借りて来るのだった

[メイン2] 阿良河キウィ : ……もちろん油性ペンなので全然落ちないし、水拭きし続けて指先は凍えた

[メイン2] フジキド : 「………」

[メイン2] フジキド : 途中で雑巾を取り、水拭きに参加する。

[メイン2] フジキド : 「オヌシ、なぜこんなことをした?」拭きながら、気がつけば口に出ていた。

[メイン2] 阿良河キウィ : 「え? んー、あたしは自分の可愛さをもっと磨きたいし広めたかったんだけどー…どうしても力を使うとUGNに邪魔されるから」

[メイン2] 阿良河キウィ : 「だったらこっちも邪魔しちゃえって感じー?」

[メイン2] 阿良河キウィ : 「それに、UGNにも何人かカワイイ素質がある人がいるのに、隠し続けるなんてもったいないじゃん」

[メイン2] フジキド : 「……子供だな」

[メイン2] フジキド : 「オヌシは己の力の危険さを知らぬ。UGNの者がどんな思いで隠しているのかもな」

[メイン2] フジキド : インクで汚れた雑巾を絞り、再び拭き始める。

[メイン2] フジキド : 「特別な力を持つ者が自分の考えのままに力を振るえば、秩序は消え失せる。邪魔をされたから邪魔をし返す…そのようなことをしていては、オヌシはずっと鼻つまみ者だろう」

[メイン2] 阿良河キウィ : 「むぅ……」
特に言い返せず口を尖らせる

[メイン2] フジキド : 「仮の話だ。私はオヌシを捕らえず、殺すことも出来た。だが私はシリアルキラーではない。だから殺していない」

[メイン2] フジキド : 「だがそもそも、オヌシが私に見つかったのはこんな落書きをしていたからだ。己の力を振りかざすことの危険さ、それを理解せよ」

[メイン2] 阿良河キウィ : 「うっ…それは確かに……」

[メイン2] 阿良河キウィ : 今までも無茶をして危険な目にあって来たことを思うと
特に自分が捕まることで仲間にまで危険が及ぶと思うと

[メイン2] 阿良河キウィ : 「……そうだね。好き勝手してるだけじゃ、報いを受けるか…」

[メイン2] フジキド : 「理解したならば良い」消し終え、ツキジめいたボロボロのナニカへと変貌した雑巾をポケットへとしまい

[メイン2] フジキド : 「罰は終わりだ、どこへでも行くと良い」

[メイン2] 阿良河キウィ : 「ん、わかった」

[メイン2] 阿良河キウィ : バケツ等を支部へ返しに行く
その際に頭を下げて謝って、それが済むと

[メイン2] 阿良河キウィ : 「おじさんも、手伝ってくれてありがと」

[メイン2] 阿良河キウィ : 「それじゃ、また…は会わないほうが互いのためかな」

[メイン2] フジキド : 「オヌシ次第だ」

[メイン2] フジキド : ハンチング帽を深く被り直し、目元を隠す。

[メイン2] フジキド : 「オヌシがまた悪事を働くというなら、いずれ会うこともあるだろう」

[メイン2] 阿良河キウィ : 「そっか、それじゃあ…」

[メイン2] 阿良河キウィ : 「またいつか、今日みたいな日まで」
「またね」

[メイン2] フジキド : 「………」「わかった、さらばだ」

[メイン2] 阿良河キウィ : それだけ伝えると、街の方へとふらふら消えて行く

[メイン2] フジキド : 姿が見えなくなるまで見届ける。そして、見失った後、その身を翻し、雪と雑踏の中へ消えていった。

[メイン2] フジキド :

[メイン2] フジキド :